
妻の実家が、米農家でした。
結婚して初めて食べたお米が、今まで食べてきたものと全く違った。
甘みも、粒の立ち方も、炊き上がりの香りも。 こんなに美味しいのに、誰にも知られていない。
試しに友人にも食べさせてみました。全員が口を揃えて「美味い」と言いました。当然です。こんなお米、普通に生きてたら出会えない。
なのに、「ただの米」として扱われている。
農協に出せば、他の米と混ぜられる。スーパーに並べば、産地名の一言で終わる。ネットに出しても、こだわりも想いも埋もれていく。
どれだけいいお米を作っても、「ただの米」として扱われている。
農家が悪いわけじゃない。消費者が悪いわけでもない。
ただ、「顔が見えない」だけなんです。
顔が見えれば、全部変わる。
顔が見えないから、値段でしか選ばれない。
顔が見えないから、「ありがとう」が届かない。
顔が見えないから、農家が報われない。
でも、逆にすれば全部変わる。
顔が見えれば、「あなたのお米だから買いたい」に変わる。
顔が見えれば、「美味しかった」が届く。
顔が見えれば、農家が誇れる仕事になる。
そして何より——
顔が見えるお米は、本当に美味しいんです。
作った人の想いを知って食べるお米と、誰が作ったか知らずに食べるお米。同じお米でも、味が変わる。
それは気のせいじゃない。「知っている」ということが、美味しさになるんです。
だから僕は、コメボウ JOURNALを作りました。
全国の農家さんを、1人ずつ取材します。 その声を、そのまま届けます。
農家本人の口から出る言葉を、僕自身が聞いて、感じて、記事にする。
なぜなら、農家が自分で発信しても意味がない。まったく関係のない第三者が、農家にスポットを当てることで、その言葉の重みは何倍にも膨れ上がるから。
コメボウ JOURNALで届けたい未来。
「〇〇さんのお米のおかげで、我が家は毎日笑顔です」
「〇〇さんのお米があるから、明日も頑張れます」
そんな声が、ちゃんと農家に届く世界を作りたい。
食べてくれた人の「美味しかった」が届けば、農家はもっと美味しいお米を作ってくれる。もっと美味しいお米が届けば、食卓の笑顔がまた増える。
その循環こそが、日本の農業にエネルギーを取り戻す原動力になる。
農家のみなさんへ。
あなたたちの仕事は、素晴らしい。誰にでもできることじゃない。
だからこそ聞かせてほしい。苦労したこと。うまくいったこと。失敗したこと。
包み隠さず、話してほしい。 そのリアルな声を、日本中の人が聞きたがっています。
あなたの農園の未来が変わるような、そんな素敵な時間にしたい。
あなたのお米を食べて「美味しい」と言ってくれる人の顔が見えたら。あなたは明日も、胸を張って田んぼに立てるはずです。
顔が見える農業を、あたりまえに。
コメボウ JOURNAL 編集長
近村友輝
