秋になると「新米入荷!」の文字をあちこちで見かけます。
新米というだけでなんだか美味しそうに感じますが、実際のところ新米と古米はどう違うのでしょうか?
「新米ってそんなに美味しいの?」「古米は味が落ちるの?」——この記事で、スッキリ解決します。
新米・古米の定義。いつからいつまでが「新米」?

まず、新米の定義を確認しましょう。
JAS法(日本農林規格)では、収穫された年の12月31日までに精米・包装されたお米を「新米」と表示できると定められています。
つまり、9〜10月に収穫→年末まで「新米」、年が明けたら「古米」という扱いになります。
| 呼び方 | 意味 |
|---|---|
| 新米 | その年に収穫されたお米 |
| 古米 | 前年に収穫されたお米 |
| 古古米 | 2年以上前に収穫されたお米 |
新米と古米の違い:4つのポイントで比較

1. 水分量
新米はみずみずしく、古米はしっかりめ。
新米は収穫から間もないため水分が多く、もちもちとした食感。古米は保存中に水分が抜けるため、やや硬めでパラリとした食感になります。
2. 香り
新米のあの甘い香りは、新米だけの特権。
炊飯器のふたを開けたときにふわっと広がる甘い香りは新米ならでは。古米は時間が経つほど香りが薄れ、「古米臭」と呼ばれるぬか臭さを感じることも。
3. 食感
もちもちが好きなら新米・パラパラが好きなら古米。
新米は粘りが強くもちもち食感。古米は粒がしっかりしてパラリとした食感なので、チャーハンや酢飯には実は古米の方が向いているとも言われています。
4. ツヤ
新米は炊き上がりがキラキラ輝く。
粒の一つひとつが光るような美しいツヤは新米ならでは。古米はこのツヤが控えめになる傾向があります。
美味しいお米を見分ける5つのポイント

新米か古米かだけでなく、お米そのものの品質を見極めるポイントも知っておきましょう。
✅ 精米日を確認する
お米は精米してからの鮮度がいちばん大事。 新米でも精米から時間が経っていれば味は落ちます。パッケージの精米日を必ずチェック。
✅ 粒の色を見る
良質なお米は、透明感のある白色。 黄ばんでいたり、白く濁った粒(シラタ)が多いものは品質が劣る可能性があります。
✅ 粒の大きさが揃っているか
粒の大きさが均一なお米は、炊き上がりにムラが出にくく美味しく仕上がります。
✅ 割れた粒が少ないか
割れ米が多いと、炊飯時にデンプンが溶け出してべちゃっとした食感になりやすいです。
✅ 産地・品種・生産者が明記されているか
「単一原料米」と表示されていれば一つの産地・品種・産年のお米。品質を重視するなら単一原料米がおすすめです。
古米を美味しく食べる4つのコツ

「古米=まずい」ではありません。ちょっとした工夫で、古米も十分美味しく食べられます。
水を少し多めにして炊く
古米は水分が少ないため、新米よりも水を気持ち多め(1合あたり大さじ1程度)にするとふっくら仕上がります。
しっかり研いでぬか臭を取る
最初の水は素早く捨て、3〜4回丁寧に研ぐと古米特有のぬか臭さが軽減できます。
炊飯時にひと工夫
炊くときに少量の日本酒やみりんを加えるとツヤと甘みがアップ。氷を1〜2個入れて炊く方法も、ふっくら仕上がると昔から言われています。
パラッと系の料理に活かす
チャーハン・ピラフ・酢飯・パエリアなど、粒がしっかりしたお米が活きる料理には古米がぴったりです。
「新米の美味しさ」を知り尽くす2軒──自然栽培園北村とやよい農園の見極め
新米と古米の違いを本当に実感しているのは、毎年、自分の田んぼの新米を最初に食べる農家さん自身です。コメボウJOURNALで取材した2軒の農家さんの話から、新米の世界と、古米を活かすコツをもらいましょう。
自然栽培園北村・北村広紀さん(新潟)──30年かけて辿り着いた「本当の新米」
新潟で30年以上、農薬も肥料も使わない自然栽培を続けている北村広紀さん。この農家さんが作る新米は、ただ「今年収穫したお米」というレベルの話ではありません。
「隣が全滅したところで、うちの田んぼには入ってこない」
30年間、田んぼ自体の力を育ててきた北村さんの新米は、同じ新潟県産でも「別次元の新米」と呼ぶべきもの。新米の美味しさは、「いつ精米したか」だけでなく「どう育てたか」で決まります。
消費者が新米を買う時に、「収穫年」だけでなく「作り手・栽培方法」まで気にしてみると、新米という言葉の意味が深く変わります。
👉 詳しいインタビューはこちら:自然栽培園北村・北村広紀。農薬も肥料も捨てた男が、30年かけて辿り着いた「神の力」
やよい農園・滝沢篤史さん(長野)──数字で語れる「新米の質」
もう一人は、長野県飯山市で弱アルカリ性の米づくりを続ける滝沢篤史さん。やよい農園は、新米の質を具体的な数字で示す珍しい農家さんです。
「普通の農家さんは何キロで何円っていうぐらいの数字だと思うんですが、私は食味値を出したりとか、弱アルカリ性のpHの値、微量要素のカルシウムの値、出しています」
新米と古米の違いは、「食味値」「pH値」「成分」という具体的な数字でも出ます。滝沢さんのような農家さんから買うと、「今年の新米はどの品質か」が数字で分かるのです。
さらに、やよい農園の新米には指名買いのお客さんがいます。
「やよい農園のお米だから食べることができてますってお客さんがくれたりとかして」
「今年の新米だから」ではなく、「やよい農園の今年の新米だから」と選ばれる世界。新米選びの最終形は、こういう関係にあります。
👉 詳しいインタビューはこちら:種を買いすぎた妻が、農園を始めた。やよい農園・滝沢篤史、震災から始まった弱アルカリ性の米づくり
2人が教える、新米と古米を見分ける本当のポイント
- 「収穫年」だけでなく「誰が作ったか」まで見る
- 食味値・成分値を公開している農家は、自分の米に自信がある
- 自然栽培・特別栽培の新米は、慣行栽培の新米とはまた別次元
- 古米は炊き方で大きく変わる(水加減・浸水時間・油を少量加える等)
次の新米は、どの農家さんから買いますか?
秋になるとスーパーには「新米」と書かれた袋が並びます。それも美味しいお米ですが、本当の新米の奥行きは、北村さんや滝沢さんのような農家さんの話を読むと見えてきます。
次の秋、気になる農家さんの新米を一袋取り寄せてみてください。同じ「今年の新米」でも、作り手によってこんなに違うのか──そんな発見があるはずです。
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- お米の保存場所は冷蔵庫が正解?常温はダメ?
- 自然栽培園北村の取材記事(30年の自然栽培)
- やよい農園の取材記事(弱アルカリ性・食味値)
- 全国の米農家さんのインタビュー記事一覧
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コメボウは、米農家を応援するメディア&サービスです
日本全国の米農家さんを取材し、その想いと努力を読者の皆様にお届けしています。あなたが食べているお米の裏側には、想像以上の工夫と物語があります。
よくある質問|この記事のテーマについて
ご質問をクリック(タップ)すると答えが開きます。
Q. 新米の定義はいつからいつまでですか?
Q. 新米と古米の違いは何ですか?
Q. 古米はまずいのですか?
Q. 古米を美味しく食べるコツは?
Q. 新米と古米はどう見分ければいい?
Q. 新米の美味しさはいつまで続きますか?
Q. 美味しいお米を見分ける5つのポイントは?
Q. スーパーで新米を買う時の注意点は?
Q. 古米と古古米の違いは?
Q. 新米は冷蔵保存すべき?
Q. 新米と古米、価格はどのくらい違う?
Q. 新米の方が栄養価が高い?
Q. 古米を新米と偽る商品はある?
Q. 農家直送なら新米はいつから買える?
Q. 新米を一番美味しく食べる方法は?
美味しいお米を見分ける5つのステップ
各ステップをクリック(タップ)すると詳細が開きます。
Step 1:精米日を確認する
Step 2:産年と新米表示を確認
Step 3:品種と産地で絞る
Step 4:農家・販売者の情報を見る
Step 5:保存方法を整えて食べる
参考・出典
- 農林水産省・各都道府県農産物統計
- 業界団体公開データ
- コメボウJOURNAL編集部によるオンライン取材記事
※本記事の情報はコメボウJOURNAL編集時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
