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コシヒカリだけじゃない|知られざるお米の品種10選と選び方

2026 5/23
お米ファン向け 品種ガイド

「お米といえばコシヒカリ」──そう思い込んでいませんか?

確かにコシヒカリは日本を代表する銘柄米。でも実は、日本全国で栽培されているお米の品種は300種類以上。それぞれの土地の気候や風土に合わせて、農家さんたちが何十年もかけて育ててきた隠れた名品種が、まだまだたくさんあります。

この記事では、コシヒカリ以外にぜひ知ってほしい“知られざる名品種”10選と、好みのタイプ別の選び方、そして実際に複数品種を栽培する米農家さんの声をまとめてご紹介します。


目次

結論:お米選びで押さえる「3つのポイント」

先にお伝えします。自分にぴったりのお米を見つけるには、3つのポイントを押さえればOKです。

  • 食感の好み(もちもち/あっさり/バランス)
  • 食べるシーン(白ごはん/おにぎり/お弁当/丼もの)
  • 産地・農家の顔が見えるか(ストーリーを知ると味が深まる)

この3つを意識するだけで、スーパーで見かける品種名の世界がぐっと楽しくなります。


なぜお米の品種は300種類以上もあるの?

日本のお米がここまで多様な理由は、日本列島の地形と気候の多様さにあります。

北海道の冷涼な大地から九州の温暖な平野まで、各地の気候は大きく異なります。その土地その土地に最適なお米を作るため、各地の農業試験場と農家さんが何十年もかけて品種改良に取り組んできました。

近年では食生活の変化に合わせて、こんな切り口の品種開発も進んでいます。

  • 冷めても美味しい(お弁当・おにぎり向き)
  • もちもち食感が強い(粘りを楽しむタイプ)
  • あっさりした口当たり(和食との相性重視)
  • 粒立ちがしっかり(丼もの・カレー向き)

お米選びは、まさに「自分の好み」を知る旅。この記事を入り口に、いろんな品種を試していただけたら嬉しいです。


知っておきたい!注目のお米品種10選

1. つや姫(山形県)

山形県が10年の歳月をかけて開発した山形の宝。炊き上がりのツヤが美しく、甘みと旨みのバランスが絶妙。コシヒカリに匹敵する、いやそれ以上と評する方も多い実力派です。

おすすめ: 白ごはん、おにぎり

2. ミルキークイーン(全国各地)

コシヒカリを改良して生まれた品種で、名前の通りミルクのようにまろやかな味わい。アミロース含量が低く、もちもちとした粘り気が強いのが特徴。冷めてもかたくなりにくいのでお弁当にぴったりです。

おすすめ: お弁当、冷めても美味しいおにぎり

3. にこまる(九州・四国)

西日本を中心に栽培される品種。粒が大きくふっくらと炊き上がり、食味ランキングでも高評価を連発。もちもちしつつべたつかない上品な粘りが魅力です。

おすすめ: 丼もの、カレーライス

4. 雪若丸(山形県)

つや姫の「弟」として山形県が開発した新品種。しっかりとした粒立ちと、噛むほどに広がる旨みが特徴。粘り控えめでさっぱりしているので、おかずとの相性が抜群です。

おすすめ: 和食全般、焼き魚定食

5. きぬむすめ(中国・四国地方)

「絹のような白さとなめらかさ」から名付けられた品種。炊き上がりの白さが際立ち、見た目にも美しいお米。繊細な和食との相性が抜群で、西日本で人気急上昇中です。

おすすめ: 刺身、天ぷらなどの和食

6. 青天の霹靂(青森県)

青森県初の食味ランキング「特A」を獲得した注目品種。キレのあるさっぱりとした味わいと、上品な甘みが特徴。名前のインパクトも話題性十分です。

おすすめ: 寿司、和食全般

7. いちほまれ(福井県)

コシヒカリ発祥の地・福井県が「コシヒカリを超える」を目標に開発した自信作。絹のような白さ・優しい甘み・もっちりとした粒感。次世代のエースとも言われる品種です。

おすすめ: 白ごはん、卵かけごはん

8. 森のくまさん(熊本県)

ユニークな名前は「森の都・熊本で生まれた」から。ヒノヒカリとコシヒカリを掛け合わせた品種で、甘みが強くもちもちした食感。食味ランキングで「特A」常連の実力派です。

おすすめ: おにぎり、炊き込みごはん

9. さがびより(佐賀県)

佐賀県のオリジナル品種。大粒でツヤがあり、しっかりとした食べ応えが魅力。甘みと粘りのバランスが良く、冷めても美味しさが持続します。

おすすめ: お弁当、定食

10. ゆめぴりか(北海道)

「日本一美味しいお米を」という北海道の夢から生まれた品種。豊かな甘みと濃厚な粘りが特徴で、口に入れた瞬間に幸せな気持ちになれるお米。「北海道のお米は美味しくない」という常識を覆した革命児です。

おすすめ: 白ごはん、おにぎり


好みのタイプ別・あなたに合うお米の選び方

品種がたくさんあると迷ってしまいますよね。好みのタイプ別におすすめの選び方をまとめました。

🍚 もちもち食感が好きな方

ミルキークイーン/ゆめぴりか/森のくまさん 粘りが強く、噛むほどに甘みが広がります。卵かけごはん・白ごはんで真価を発揮します。

🍚 あっさり・さっぱり派の方

雪若丸/きぬむすめ/青天の霹靂 おかずの味を引き立てる、すっきりとした味わい。和食派・おかずをしっかり食べたい方におすすめ。

🍚 バランス重視の方

つや姫/いちほまれ/にこまる 甘み・粘り・食感のすべてが高いレベルでまとまった万能型。迷ったらこの3つから試してみてください。

🍚 冷めても美味しいものが欲しい方

ミルキークイーン/さがびより お弁当・おにぎりに最適。時間が経っても美味しさが持続します。


取材した2人の農家さんに聞いた”品種へのこだわり”

実際に複数品種を栽培する米農家さんに、品種選びの裏話を聞きました。

🌾 中山農園(北海道浦河町・中山晃寿さん)

4代続く北海道の米農家、中山農園さん。品種は「ななつぼし」「おぼろづき」、そしてオリジナルブレンド「悪魔」を展開しています。

「ななつぼしはさっぱり系、おぼろづきはもちもち系。お客様の好みに合わせて選べるように、あえて違うタイプを揃えています。ブレンドの“悪魔”は、2つをかけ合わせた“いいとこ取り”の一杯です」

品種を複数揃える=お客様の選択肢を広げること。北海道の気候に合う品種で、顧客の好み別の提案を実現している好例です。

👉 中山農園のインタビュー記事を読む

🌾 農業福島園(福岡県宗像市・福島光志さん)

22歳で祖父母の農園を継承し、18年間自然栽培を貫く農業福島園さん。25ha・10品種という規模で、ヒノヒカリ・正信(福岡1号)・古代米・山田錦など多彩な品種を栽培しています。

「同じお米でも、品種によって物語がまったく違う。正信は福岡で生まれた誇り、古代米は日本人のルーツ、山田錦は日本酒文化を支えるお米。お客様にはその背景ごとお届けしたいんです」

品種の向こうに農家の哲学がある。10品種を育て分ける理由は、味だけじゃなく、物語を届けたいから。

👉 農業福島園のインタビュー記事を読む


品種選びでよくある失敗3つ

失敗①:名前だけで選んでしまう

「有名だから」「パッケージが綺麗だから」で選ぶと、自分の好みと合わないことが多いです。まずは食感・食べるシーンから逆算しましょう。

失敗②:大量に買ってから後悔する

初めての品種は、少量パックから試すのが正解。2〜3kgのトライアルから始めて、気に入ったら定期購入へ。

失敗③:保存を軽視する

品種ごとの味を最大限楽しむには、保存状態がとても重要。精米から1ヶ月以内、冷蔵保存が基本です。


関連テーマ:品種の次に気になる”産地と農法”

品種の世界に触れると、次は「誰が・どこで・どう育てたか」が気になってきます。

  • 産地ごとの気候の違いで味が変わる
  • 有機栽培・特別栽培・自然栽培などの農法
  • 新米と古米の違い
  • 農家さんから直接買うと出会える品種がある

スーパーには並ばない品種に出会いたいなら、農家さんから直接お取り寄せするのが一番の近道。農家さんなら、品種の特徴や美味しい食べ方も直接教えてもらえます。

コメボウでは、想いを込めて育てる全国の米農家さんと、お客様をつなぐ仕組みを作っています。スーパーでは出会えない品種と農家さんの物語を、ぜひ食卓にお届けできたら嬉しいです🌾

👉 新米と古米の違いを知る

👉 農家さんから直接お米を買うメリット

👉 お米の知識カテゴリ


まとめ:一膳の向こうに、農家の物語がある

日本全国には、まだまだ知られていない美味しいお米がたくさんあります。

  • お米選びの3つのポイント:食感・シーン・農家の顔
  • 300種類以上の品種は、各地の気候と農家の情熱の結晶
  • 好みのタイプ別に選ぶと、自分にぴったりの1つに出会える
  • 少量から試して、気に入ったら定期購入へ

取材した中山農園さん、農業福島園さんのように、品種の向こうに物語を込めて米を育てる農家さんが全国にいます。

コシヒカリ一択だった方も、この記事をきっかけに新しい品種に挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと、「こんなに美味しいお米があったんだ」という驚きに出会えるはずです。

そしてその一膳の向こうには、一粒一粒に想いを込めて育てている農家さんがいます。品種を知ることは、お米を育てる人の物語を知ること。そんな気持ちで、毎日の食卓を楽しんでいただけたら嬉しいです🌾


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→ 取材した米農家さんの記事を読む(コメボウJOURNAL)

→ コメボウのサービスについて(米農家向け)

よくある質問|この記事のテーマについて

ご質問をクリック(タップ)すると答えが開きます。

Q. お米の品種はどれくらいあるのですか?
A. 業界一般では、日本のお米の品種は300種類以上あると言われています。コシヒカリやひとめぼれといった有名銘柄以外にも、地域ごと・気候ごとに多様な品種が育てられており、選択肢の幅は想像以上に広いのが実情です。
Q. つや姫はどんな特徴のお米ですか?
A. 山形県で生まれた品種で、つやと甘み、しっかりした粒立ちが特徴と言われています。冷めても美味しさが保ちやすく、お弁当やおにぎりにも合う方向性として業界一般で知られています。
Q. ミルキークイーンはどんな食感ですか?
A. ミルキークイーンは全国各地で栽培されている品種で、もちもちした粘りの強い食感が特徴と言われています。冷めてもパサつきにくく、おにぎりやお弁当との相性が良い方向性です。
Q. にこまるはどこで育てられていますか?
A. にこまるは九州・四国で多く育てられている品種で、業界一般では暑さに強く、温暖地でも品質が安定しやすいと言われています。粒が大きく、ふっくらした炊き上がりが特徴です。
Q. 雪若丸はどんなお米ですか?
A. 山形県で生まれた品種で、しっかりした粒感とほどよい粘りが特徴と言われています。つや姫の弟分のような位置づけで、業界一般でも近年注目を集めている品種です。
Q. きぬむすめはどこのお米ですか?
A. きぬむすめは中国・四国地方を中心に栽培されており、上品な甘みとなめらかな食感が特徴と言われています。ややあっさり寄りで、和食との相性が良い方向性として知られています。
Q. 青天の霹靂はどんな特徴ですか?
A. 青天の霹靂は青森県で生まれた品種で、しっかりした粒立ちと爽やかな後味が特徴と言われています。冷涼地ならではの引き締まった味わいが業界一般でも評価されています。
Q. いちほまれはどこのお米ですか?
A. いちほまれは福井県で生まれた品種で、絹のような白さとほどよい粘り、上品な甘みが特徴と言われています。福井のブランド米として近年知られている方向性です。
Q. 森のくまさんはどんなお米ですか?
A. 森のくまさんは熊本県で生まれた品種で、しっかりした食感と豊かな香り、コクのある甘みが特徴と言われています。九州ならではの個性派品種として業界一般で知られています。
Q. さがびよりの特徴は何ですか?
A. さがびよりは佐賀県で生まれた品種で、温暖地でも品質が安定しやすく、ふっくらした炊き上がりと粒のしっかり感が特徴と言われています。近年、業界一般でも評価が高まっている品種です。
Q. ゆめぴりかはどんな食感ですか?
A. ゆめぴりかは北海道を代表する品種で、強い粘りとふっくら感、しっかりした甘みが特徴と言われています。業界一般でも北海道米のトップブランドの一つとして知られています。
Q. もちもち食感が好きな方には何がおすすめですか?
A. 業界一般では、ミルキークイーン・ゆめぴりか・つや姫などが、もちもち系・粘り系の方向性として知られています。お子さんやおにぎり中心のご家庭にも合いやすい品種群と言われています。
Q. あっさり派にはどんな品種が合いますか?
A. 業界一般では、ななつぼし・きぬむすめ・青天の霹靂などが、あっさり・さっぱり系の方向性として知られています。和食・お寿司・お刺身などに合わせやすい品種群と言われています。
Q. 中山農園さんの品種へのこだわりはどんなものですか?
A. 北海道浦河町の中山晃寿さんを取材させていただきました。ななつぼし・おぼろづきを中心に特別栽培12年を続けられており、北海道らしいあっさり系の方向性で、安心安全な米作りに取り組まれている哲学が記事内で紹介されています。
Q. 農業福島園さんの品種への向き合い方は?
A. 福岡県宗像市の福島光志さんを取材させていただきました。18年自然栽培25haで年間450人購入の実績があり、品種よりも栽培方法・継続関係を軸にした哲学が記事内でご紹介されています。

好みに合うお米の品種を選ぶ5ステップ

各ステップをクリック(タップ)すると詳細が開きます。

Step 1:ステップ1:好きな食感の方向性を決める
もちもち系・あっさり系・バランス系・冷めても美味しい系のうち、ご家庭で食べる料理シーンと合う食感の方向性を決めます。
Step 2:ステップ2:候補の品種を3つに絞る
食感の方向性に合う品種を、紹介された10品種の中から3つに絞り、産地・気候・栽培背景の違いを確認します。
Step 3:ステップ3:小さい単位で試し買いをする
いきなり10kgではなく、2〜3kgなどの小さい単位で試し買いし、ご家庭の炊飯器・水加減との相性も確認します。
Step 4:ステップ4:保存方法を整える
業界一般で推奨される冷蔵庫の野菜室での密閉保存などを準備し、買ったお米の鮮度を保ちやすい環境を整えます。
Step 5:ステップ5:合う品種を1〜2軒の農家さんから継続購入
気に入った品種を、コメボウJOURNALの取材記事で紹介している農家さんから継続購入する流れに切り替えます。

参考・出典

  • 農林水産省・各都道府県農産物統計
  • 業界団体公開データ
  • コメボウJOURNAL編集部によるオンライン取材記事

※本記事の情報はコメボウJOURNAL編集時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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この記事を書いた人

コメボウJOURNAL編集部のアバター コメボウJOURNAL編集部

コメボウJOURNAL編集部。全国の米農家21名のオンライン取材を経て、「全国の米農家と消費者・飲食店が、直接つながる」をミッションに発信。2026年に農業DXサービス「コメボウ」を立ち上げ、取材と仕組みづくりの両軸で米農家の経営を支援している。

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