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原価率の計算 完全ガイド|式・月次の手順・メニュー別の出し方・エクセル管理まで電卓1つでできる

2026 6/22
飲食店向け 開業・経営
コボさん
コボさん

原価率を計算しようとしたんですけど、いきなりつまずきました…。今月仕入れた金額を売上で割ればいいんですよね?なんか数字が月によってガタガタになるんですけど。

アサ
アサ

あ、それいちばん多い間違いです!割るのは『仕入れた額』じゃなくて『使った額』。この記事で、正しい計算式から月次の手順、メニュー別の出し方まで、電卓1つでできるように手取り足取りお伝えしますね🌾

原価率の大切さはわかっている。でも、いざ計算しようとすると「何を、どこまで含めて、どう割るのか」で手が止まる——。原価率は飲食店の最重要数字なのに、正しい計算方法を教わる機会はほとんどありません。

結論から言うと、原価率の計算式は「売上原価 ÷ 売上高 × 100」。そして肝心の売上原価は「月初在庫 + 当月仕入 − 月末在庫」で出します。仕入額をそのまま使うと、まとめ買いした月は高く・在庫を食いつぶした月は低く出て、数字がガタガタになって使いものになりません。冒頭のコボさんのつまずきは、まさにここです。

この記事では、基本の計算式と用語の整理から、月次原価率の計算5ステップ、メニュー(一品)別の原価計算、理論原価率と実際原価率の差の読み方、エクセル管理の列構成、そしてやりがちな計算ミスまで、「計算」に特化して徹底的に解説します。原価率の目安や下げ方など全体像は、クラスターの中心記事飲食店の原価率 完全ガイドをどうぞ。


目次

結論:原価率の計算式は「売上原価÷売上×100」

コボさん
コボさん

まず式から教えてください!何を何で割るんですか?

アサ
アサ

覚える式は2つだけです。①原価率=売上原価÷売上×100 ②売上原価=月初在庫+仕入−月末在庫。この2つで一生使えます。

最初に、必要な式をすべて出します。

式内容
原価率(%)売上原価 ÷ 売上高 × 100
売上原価月初在庫 + 当月仕入 − 月末在庫
(一品の原価率)一品の食材原価 ÷ 販売価格 × 100

ポイントは1つだけ。「仕入額」と「売上原価(使った額)」は別物だということです。

たとえば、月末にお米を30kgまとめ買いしたとします。仕入額は増えますが、まだほとんど使っていなければ、それは在庫であって今月の原価ではありません。逆に、仕入を控えて在庫を食いつぶした月は、仕入額だけ見ると原価率が低く見えますが、実際は在庫という資産を減らしただけです。

この在庫のズレを補正するのが「月初在庫+仕入−月末在庫」という式です。月をまたぐ在庫の動きをならして、「本当に使った分」だけを取り出す——これが売上原価の正体です。

「在庫を数えるのが面倒…」と感じた人、安心してください。次の章から、ざっくりでも機能する現実的な手順を紹介します。完璧な計算より、続く計算です。


用語の整理|売上原価・棚卸・理論原価率

コボさん
コボさん

『棚卸』とか『理論原価率』とか、言葉が難しくて…。最低限、何を覚えればいいですか?

アサ
アサ

覚えるのは4つだけ。しかも全部、日常の言葉に置き換えられますよ。

計算に出てくる用語を、日常語に翻訳しておきます。

用語日常語に翻訳すると補足
売上原価今月、実際に使った食材のお金仕入額とは別物
棚卸(たなおろし)月末に在庫を数えて金額にすることざっくりでOK・月1回
理論原価率レシピ通りに作れた場合の計算上の原価率設計図の数字
実際原価率月次の売上原価から出した現実の原価率現場の数字

この中で特に大事な関係が、理論原価率と実際原価率の「差」です。レシピから計算すると30%のはずなのに、月次で計算したら35%だった——この5%の差の正体が、廃棄ロス・盛り付けのブレ・まかない・計量ミスです。

つまり、2つの原価率を両方計算できるようになると、「数字のズレ」から「現場の課題」を逆算できるようになります。これが原価率計算の本当の使い道です。後の章で、差の読み方を詳しく扱います。


月次原価率の計算手順|5ステップ

コボさん
コボさん

よし、今月からやります!月末に何をすればいいか、順番に教えてください!

アサ
アサ

お任せください。月末30分・5ステップです。1回やれば、2回目からは半分の時間でできますよ。

月次原価率を出す、実践手順です。

ステップ①:当月の仕入額を集計する(10分)

食材・飲料の納品書や請求書を月単位で合計します。複数の仕入先がある場合は業者ごとの月計を足すだけ。フード仕入とドリンク仕入は分けておくと、後の分析が楽になります。レシートが散らばりがちな現金仕入(市場・スーパー買い足し)は、専用の封筒を1つ作って放り込むだけでも集計が一気に楽になります。

ステップ②:月末に棚卸をする(15分)

月末の営業後(または翌月初の営業前)に、在庫を金額換算します。コツは「金額の大きいものだけ、ざっくり」。

  • 米・肉・魚・酒など、金額の大きい在庫を優先して数える
  • 調味料・乾物などの細かいものは「だいたい〇千円分」の概算でOK
  • 開封済みのものは「残り半分なら半額」で十分

最初の月は「がんばって全部」ではなく「主要食材だけ」で始めてください。精度は続けるうちに上がります。やめたら上がりません。

ステップ③:売上原価を計算する(1分)

売上原価 = 月初在庫 + 当月仕入 − 月末在庫

初回だけは「月初在庫」がないので、当月仕入−月末在庫で代用します(翌月から正式な式になります)。先月の月末在庫が、今月の月初在庫としてそのまま使えるので、2ヶ月目以降は棚卸1回分の手間で済みます。

ステップ④:原価率を計算する(1分)

原価率 = 売上原価 ÷ 当月売上 × 100

売上はレジ・POSの月計を使います。テイクアウトなど別管理の売上も忘れずに合算してください。

ステップ⑤:記録して、先月と比べる(3分)

出た数字を必ず記録します(記録の型は後述のエクセル章で)。1ヶ月の数字は「点」ですが、3ヶ月並ぶと「線」になり、傾向が見えます。先月より2%以上動いたら、その月に何があったか(値上がり?ロス?メニュー変更?)をメモしておくと、未来の自分への最高の引き継ぎになります。


メニュー別(一品)の原価計算|レシピから出す手順

コボさん
コボさん

お店全体じゃなくて、メニュー1個ずつの原価率も知りたいです。あれってどう計算するんですか?

アサ
アサ

一品の原価計算はレシピの分量を金額に翻訳する作業です。全品やる必要はありません。売れ筋TOP10からどうぞ。

メニュー別の原価率は、一品の食材原価 ÷ 販売価格 × 100で出します。手順はこうです。

手順①:レシピの材料と分量を書き出す。たとえば生姜焼き定食なら、豚肉150g・玉ねぎ1/2個・生姜・調味料・ご飯200g・味噌汁・小鉢——付け合わせやご飯も忘れずに。

手順②:材料ごとに「使用量あたりの金額」を出す。仕入単価から換算します。豚肉がkgあたり1,400円なら150gで210円。お米が5kgで2,200円なら、ご飯200g(炊飯前約90g)で約40円。調味料は1品ごとに厳密にやると挫折するので、「調味料一式20〜30円」のような概算ルールで構いません。

手順③:合計して販売価格で割る。材料合計が330円・販売価格980円なら、原価率は約33.7%です。

ここで1つ、プロの視点を足します。歩留まり(ぶどまり)を忘れないことです。野菜の皮や芯、魚のアラなど、仕入れた量のすべてが料理になるわけではありません。可食部が8割なら、実質的な単価は仕入単価÷0.8で考える——この補正を入れると、計算と現実のズレがぐっと減ります。

全メニューをやる必要はありません。売れ筋TOP10+看板メニューだけで、店の原価構造の大半は見えます。「よく出るのに原価率が高すぎる品」が1つ見つかれば、この計算の元は十分取れています。


理論と実際の「差」を読む|計算が経営に変わる瞬間

コボさん
コボさん

レシピから計算した原価率と、月次の原価率って、ズレるものなんですか?

アサ
アサ

ズレます。そしてそのズレこそが宝の山なんです。差の正体を突き止める方法を教えますね。

メニュー別の理論原価率と、月次の実際原価率。2つが揃うと、店の「見えない漏れ」が数字で見えるようになります。

考え方はこうです。売れ数で重みづけした理論原価率(たとえば31%)と、月次の実際原価率(たとえば35%)の差4%——この差は、レシピ通りでない何かが起きている証拠です。内訳の候補は次の通り。

差の正体起きていること確かめ方
廃棄ロス仕込みすぎ・売れ残り・期限切れ1週間「捨てた物メモ」
盛り付けのブレレシピより多く盛っている計量カップ・スケールで実測
まかない仕入には入るが売上にならないまかないのルールを決める
計量のクセ「だいたい」が多めに寄るよく出る品を一度だけ実測
記録漏れ現金仕入・買い足しの計上漏れレシート封筒の徹底

差が2%以内なら優秀、3〜5%なら改善余地あり、5%超ならどこかで確実にお金が漏れています。月商200万円の店の5%は月10万円。計算は、犯人探しではなく宝探し。差を1つ潰すごとに、利益がそのまま増えていきます。

具体的な改善の打ち手(ロス削減・標準化・値付け見直し)は、原価率を下げる7つの打ち手で詳しく解説しています。


エクセル・ノートでの管理|最小限の記録テンプレ

コボさん
コボさん

計算した数字、どうやって記録しておけばいいですか?エクセルとか苦手なんですけど…。

アサ
アサ

大丈夫、必要なのはたった8列。エクセルでもノートでも、紙のカレンダーの裏でもできますよ。

月次原価率の管理に必要な記録は、最小限ならこれだけです。

月売上月初在庫仕入(フード)仕入(ドリンク)月末在庫売上原価原価率
4月2,000,00080,000620,00090,000110,000680,00034.0%
5月2,100,000110,000590,00085,00095,000690,00032.9%
6月…95,000……………

※数字は説明用のサンプルです。

運用のコツは3つあります。

  • 月末在庫を翌月の月初在庫に転記する(コピーするだけ。これで式が回り続けます)
  • メモ列を1つ足す:「米値上がり」「新メニュー開始」「臨時休業3日」——数字が動いた理由を一言残すと、後から見たとき​の価値が10倍になります
  • エクセルなら原価率列に式を入れる:`=(月初在庫+仕入合計-月末在庫)/売上` 。一度作れば毎月は数字を入れるだけ

ノート派なら、見開き1ページに12ヶ月分の表を書いてしまうのがおすすめです。1年分が1目で見えると、季節変動(夏の生鮮値上がり・年末の仕入増)が肌感覚から数字に変わります。


計算でやりがちな間違い6つ

コボさん
コボさん

計算、自信なくなってきました…。みんながやりがちなミスを先に教えてください!

アサ
アサ

いい心がけです。6つの定番ミスを知っておけば、あなたの計算はもう大丈夫ですよ。

原価率計算の定番ミスと対策です。

間違い何が起きるか対策
① 仕入額をそのまま使うまとめ買いの月に原価率が跳ねる売上原価(在庫補正)で計算
② 税込と税抜が混在数%単位でズレるどちらかに統一(税抜推奨)
③ 現金仕入の計上漏れ実際より低く出て安心してしまうレシート封筒で全部拾う
④ ドリンクとフードを混ぜたままどちらに問題があるか見えない仕入の段階で2つに分ける
⑤ まかない・賄い食材を無視理論との差が説明できないまかないのルール化(端材活用など)
⑥ 1ヶ月だけ計算して判断たまたまの月で一喜一憂3ヶ月の傾向で判断する

特に注意したいのが②の税込・税抜混在です。売上は税抜で見ているのに仕入は税込のレシートのまま——というパターンは本当に多く、これだけで原価率が2〜3ポイント高く出ます。「全部税抜」か「全部税込」か、最初に決めて統一してください(経営分析としてはどちらでも構いません。混ぜるのだけがNGです)。

そして⑥。原価率は1ヶ月だけ見て「上がった!下がった!」と騒ぐ数字ではありません。3ヶ月の移動平均で見るくらいの落ち着きが、正しい判断を支えます。


計算を続けるコツは「仕入れをシンプルにする」こと

コボさん
コボさん

計算のやり方は完璧にわかりました。あとは…続けられるかが不安です(笑)

アサ
アサ

正直でよろしい(笑)。続けるコツは根性ではなく、そもそも計算しやすい仕入れの形にすることなんです。

原価率計算が続かない店には、共通点があります。仕入れが複雑なのです。仕入先が多い、現金買いが多い、単価がころころ変わる——計算の手間は、仕入れの複雑さに比例します。

逆に言えば、仕入れを整えることは、計算を楽にすることでもあります。

  • 仕入先を主要なものに整理する(業者ごとの月計がそのまま集計になる)
  • 単価が安定したルートを選ぶ(毎月の比較が意味を持つ)
  • 使用量の多い定番食材ほど、固定のルートで仕入れる

よくある質問(FAQ)|原価率の計算20問

Q1:原価率の計算式を教えてください。

原価率(%)=売上原価÷売上高×100です。売上原価は「月初在庫+当月仕入−月末在庫」で計算します。仕入額をそのまま使うと在庫の増減で数字がブレるため、必ず在庫で補正した売上原価を使うのが正しい計算です。

Q2:なぜ仕入額のままで計算してはいけないのですか?

まとめ買いした月は原価率が実際より高く、在庫を食いつぶした月は低く出てしまうからです。月をまたぐ在庫の動きを「月初在庫+仕入−月末在庫」の式でならすことで、その月に本当に使った食材費だけを取り出せます。

Q3:棚卸はどうやればいいですか?

月末の営業後か翌月初の営業前に、在庫を金額換算します。コツは「金額の大きいもの(米・肉・魚・酒)を優先して、ざっくり」。開封済みは「残り半分なら半額」、細かい調味料は概算で十分です。完璧さより毎月続けることを優先してください。

Q4:棚卸なしで原価率を出す方法はありますか?

仕入額÷売上で「簡易原価率」を出すことはできますが、月ごとのブレが大きく、傾向判断を誤りやすい方法です。どうしても省きたい場合は、3ヶ月の仕入合計÷3ヶ月の売上合計など、期間を延ばしてならすとブレが小さくなります。それでも月1回のざっくり棚卸をおすすめします。

Q5:税込と税抜、どちらで計算すべきですか?

どちらでも構いませんが、売上と仕入で必ず統一してください。混在すると原価率が数ポイントずれます。経営分析としては税抜での統一が一般的です。レシートや請求書のどの数字を拾うか、最初にルールを決めておくのがコツです。

Q6:メニュー1品の原価率はどう計算しますか?

一品の食材原価÷販売価格×100です。レシピの材料と分量を書き出し、仕入単価から使用量あたりの金額に換算して合計します。ご飯・付け合わせ・調味料も忘れずに。調味料は「一式20〜30円」のような概算ルールで十分です。

Q7:歩留まりとは何ですか?計算にどう影響しますか?

仕入れた食材のうち、実際に料理に使える部分の割合です。野菜の皮や芯、魚のアラなどを除くと、可食部は仕入量より少なくなります。可食部が8割なら実質単価は「仕入単価÷0.8」。この補正を入れると、一品原価の計算が現実に近づきます。

Q8:理論原価率と実際原価率の差はどれくらいが普通ですか?

2%以内なら優秀、3〜5%は改善余地あり、5%超はどこかで確実にお金が漏れているサインとされます。差の正体は廃棄ロス・盛り付けのブレ・まかない・計上漏れなど。差を測ることが、現場改善の最も効率的な入口になります。

Q9:ドリンクの原価率は分けて計算すべきですか?

分けるのがおすすめです。仕入の段階でフードとドリンクを分けて集計しておけば、手間はほとんど変わりません。フード原価率とドリンク原価率を別々に把握できると、「どちらに問題があるか」「ドリンク比率を上げる余地はあるか」という分析ができるようになります。

Q10:まかないは計算にどう入れればいいですか?

まかないの食材も仕入に含まれているため、実際原価率を押し上げる要因になります。厳密に分けるのは大変なので、「まかないは端材・余剰食材から作る」とルール化するのが現実的です。理論と実際の差を読むときに、まかない分として1%前後を見込んでおく方法もあります。

Q11:月の途中でも原価率は計算できますか?

できますが、在庫補正ができないため精度は落ちます。月中は「日々の仕入額÷日々の売上」をざっくりの体温計として見つつ、正式な原価率は月末の棚卸とセットで月1回出す——という二段構えが現実的です。

Q12:開業したばかりで月初在庫がありません。どうすれば?

初月は「当月仕入−月末在庫」で売上原価を計算してください。月末に棚卸をすれば、その数字が翌月の月初在庫になり、2ヶ月目から正式な式(月初在庫+仕入−月末在庫)で回り始めます。開業時の大量仕入があるため、初月の原価率は高めに出るのが普通です。

Q13:エクセルが苦手です。ノートでも管理できますか?

できます。必要な列は「月・売上・月初在庫・仕入・月末在庫・売上原価・原価率・メモ」の8つだけ。ノートの見開きに12ヶ月分の表を書けば、1年の傾向が一目で見えます。大事なのはツールではなく、毎月同じ形式で記録し続けることです。

Q14:原価率は毎日計算したほうがいいですか?

毎日は不要です。日次では売上と仕入をメモする程度にして、原価率の計算は月1回(棚卸とセット)で十分です。むしろ1ヶ月単位の数字を3ヶ月並べて傾向で判断するほうが、日々の細かい上下に振り回されず、正しい打ち手につながります。

Q15:仕入先が多くて集計が大変です。コツはありますか?

2つあります。①現金仕入のレシートは専用封筒に集めて月末にまとめて集計 ②そもそも仕入先を主要なルートに整理する。特に使用量の多い定番食材(米・油など)を固定ルートにすると、集計が楽になるうえ、単価比較も意味を持つようになります。

Q16:原価率の計算にアプリや会計ソフトは必要ですか?

必須ではありません。電卓とノート(またはエクセル)で十分始められます。会計ソフトを使っている場合は仕入の集計が自動化できますが、棚卸(月末在庫)だけは現場でしか出せません。「ソフトが仕入を集め、人が在庫を数える」分担が現実的です。

Q17:売れ筋メニューの原価計算は、どのくらいの頻度で見直すべきですか?

仕入単価が動いたとき+年2回程度の定期見直しがおすすめです。特に米・油・粉ものなど相場が動く食材を使う品は、半年前の原価計算が現実とずれていることがあります。値上がりに気づかず売り続けるのが、いちばん静かな利益の漏れです。

Q18:原価率が計算のたびに2〜3%ブレます。異常ですか?

月次で2〜3%程度の変動は普通です。仕入のタイミング・棚卸の精度・メニュー構成の変化で動きます。1ヶ月の数字で一喜一憂せず、3ヶ月の平均や傾向線で見てください。毎月同じやり方で計算していれば、ブレの中から本当の傾向が浮かび上がります。

Q19:計算した原価率は、誰かと比べるべきですか?

他店の数字より、「自分の店の先月・前年同月」と比べるのが基本です。業態別の一般的な目安(カフェ25〜30%・居酒屋28〜32%など)は現在地を知る物差しとして使い、改善は自店の時系列で測る——この使い分けが健全です。

Q20:原価率の計算で一番大事なことを一つ挙げるなら?

「毎月、同じやり方で続けること」です。1回の精密な計算より、ざっくりでも12ヶ月続いた記録のほうが、店の経営にはるかに役立ちます。月末30分の習慣が、勘の経営を数字の経営に変えてくれます。


まとめ|計算式は2つだけ。月末30分で店の数字は見える

コボさん
コボさん

『仕入額じゃなくて使った額』——ここが今日一番の収穫でした!月末、レシート封筒と電卓でやってみます!

アサ
アサ

その2つがあれば十分です。最後に、計算の要点をまとめますね。

原価率の計算の要点を整理します。

  • 式は2つだけ:原価率=売上原価÷売上×100/売上原価=月初在庫+仕入−月末在庫
  • 仕入額のまま割らない:在庫の増減で数字がガタガタになる最頻出ミス
  • 月次5ステップ:仕入集計→ざっくり棚卸→売上原価→原価率→記録(月末30分)
  • 一品の原価:レシピ×仕入単価で換算。売れ筋TOP10だけでOK・歩留まり補正を忘れずに
  • 理論と実際の差が宝:差5%超は漏れのサイン。ロス・ブレ・まかない・計上漏れを点検
  • 記録は8列:エクセルでもノートでも。メモ列に「理由」を一言残す
  • 続けるコツ:根性でなく、仕入れ自体をシンプルに整える

計算は、店を縛るためのものではありません。数字が見えた瞬間から、勘と経験は「武器」に変わります。今月の月末、まずは電卓から。

アサ
アサ

最初の棚卸は30分かかっても、3回目には15分になります。習慣は最強の経営ツール。あなたの月末30分を、アサは全力で応援していますよ🌾


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※本記事の計算方法・数値例は一般的な経営管理の目安です。会計・税務上の正式な処理は、税理士等の専門家にご確認ください。

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この記事を書いた人

コメボウJOURNAL編集部のアバター コメボウJOURNAL編集部

コメボウJOURNAL編集部。全国の米農家21名のオンライン取材を経て、「全国の米農家と消費者・飲食店が、直接つながる」をミッションに発信。2026年に農業DXサービス「コメボウ」を立ち上げ、取材と仕組みづくりの両軸で米農家の経営を支援している。

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