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2haから40ヘクタールへ。ひらくの里ファーム・青木拓也、地域の未来を切り開く南魚沼の若き経営者

2026 6/09
インタビュー 年収・経営
ひらくの里ファーム アイキャッチ
コシヒカリ 新之助 新潟県 南魚沼市 JGAP コンクール金賞 直販 ふるさと納税 食味 若手農家

新潟県南魚沼市 ひらくの里ファーム株式会社 ── 青木拓也さん


新潟県南魚沼市。日本有数の米どころで、35歳の青年が40ヘクタールの田んぼを動かしている。

ひらくの里ファーム株式会社、代表の青木拓也さん。祖父から受け継いだ2反の農地を、10年で200倍にした男だ。


東京で農業をやりたいと思った

ひらくの里ファーム

青木さんは元々、農業をやるつもりがなかった。

祖父が兼業農家として田んぼを守っていた。でも継ぐ気はなかった。東京の大学に進学し、都会の生活を送っていた。

ところが、東京にいる間に気持ちが変わった。

「元々農業やるつもりなかったんですけど、一旦東京行って、大学行って、そこで農業やりたいと思って帰ってきて」

帰郷して2年後、祖父から経営移譲を受けた。2反の田んぼ。家族だけで回せるような、小さな始まりだった。

「2反ぐらいからの農地からスタートして、3年ぐらい個人でやってて、規模が大きくなってったんで法人化して」

2017年3月1日、ひらくの里ファーム株式会社を設立。そこから一気に拡大した。


5人で40ヘクタール

ひらくの里ファーム

現在の作付面積は40ヘクタール。品種はコシヒカリ、新之助、つきあかり、こがねもち。

この広大な田んぼを、たった5人で回している。

「今5人ですね。で、パートアルバイトで2人から単発で少し何名かみたいな感じですね。なんとかやってます」

なんとか、と青木さんは笑う。でも40ヘクタールを5人で回すのは、並の話ではない。秘訣を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「色々機械とか使えばそれなりに」

農協への出荷は、ゼロ。直接販売が7割、業者への卸が3割。ネット経由の販売が中心で、ふるさと納税も活用している。作った米は、年間を通じて、きちんと売り切れる。


食味と情報発信、二つのこだわり

ひらくの里ファーム

青木さんに、一番のこだわりを聞いた。

「1番で言ったらやっぱ食味と、あと情報発信みたいなところで」

食味については、土作りに力を入れ、JGAP認証を取得。コンクールで金賞を受賞した実績もある。

「直接販売してるコメが多いですので、食味についてはこだわりを持ってやってますし、あとはそれにして、生産者直売っていうことで、食味値とか含めて積極的にこう情報発信したりとかっていうところは頑張って取り組むようにしてます」

生産者直売だからこそ、作り手の顔と数字を見せる。それが信頼になる。


気候が、毎年変わる

ひらくの里ファーム

農業で一番大変なことは何かと聞くと、青木さんは気候の話をした。

「気候が年々変化してるので、去年とか本当干ばつとかなったりとかして水の確保だったり、暑さの対策みたいなところはすごく毎年大変になってるなっていうのは感じますね」

年々変化する天候。去年は干ばつで水の確保に苦労した。暑さへの対策も、毎年新しい課題として突きつけられる。

それでも、気候を読み、狙い通りの品質のものができた時の喜びは大きい。

「ちゃんとそういう気候を読んで、狙った通りに収穫、品質のものができたり、あとそれを直接お届けして、良かったねとかっていう反応をいただくのは嬉しいですね」


地域の未来を、切り開く

ひらくの里ファーム

今後の目標を聞くと、青木さんはこう答えた。

「うちが地域の未来を切り開くっていうことを念頭に置いてやってるんですけども」

農業は斜陽産業だと言われてきた。あまり稼げない。そんなイメージがあった。でも今、食料生産という仕事の重要性が見直されつつある。

「食料生産っていうところは、そういうところの部分としてしっかりと気候にも対応できるような技術力を会社で積み上げてって、かつそこで働いてる人がスタッフも含めて、誇りを持って自分のやっていること、会社を持てるような、そんな未来にしたいなっていう風に思ってますね」

2反から始まった農園は、10年で40ヘクタールになった。次は100ヘクタール。

南魚沼の若き経営者は、まだ走り続けている。


■ 農家プロフィール

🏡 ひらくの里ファーム株式会社
👤 青木拓也 ── 東京農大卒。祖父から2haを引き継ぎ、10年で40ヘクタールに拡大
📍 新潟県南魚沼市五十沢
🌾 コシヒカリ・新之助・つきあかり・こがねもち
👨‍👩‍👦 正社員5名+パート・アルバイト数名
🏆 JGAP認証取得・コンクール金賞受賞
📊 直販7割・業者卸3割。農協出荷ゼロ。年間売り切り
🎯 将来目標:100ヘクタール
🔗 https://www.hirakunosatofarm.com/


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よくある質問|この農家・取材内容について

ご質問をクリック(タップ)すると答えが開きます。

Q. ひらくの里ファーム株式会社はどこにある米農家ですか?
A. ひらくの里ファーム株式会社は、新潟県南魚沼市五十沢にある米農家です。代表は青木拓也さん。日本有数の米どころである南魚沼市で、コシヒカリ・新之助・つきあかり・こがねもちなど多品種のお米を生産しています。
Q. 代表の青木拓也さんはどのような経歴の農家ですか?
A. 青木拓也さんは東京農業大学を卒業後、もともと農業を継ぐつもりはなかったものの、東京での大学生活中に農業をやりたいと考えて南魚沼に帰郷した若手経営者です。祖父から2反の田んぼを引き継ぎ、現在は35歳で40ヘクタールを経営しています。
Q. なぜ2反から40ヘクタールまで規模を拡大できたのですか?
A. 祖父から2反を引き継いだ後、3年ほど個人で経営し、規模拡大に伴い2017年3月1日に法人化したことが転機です。法人化以降、機械化を活用しながら一気に作付面積を広げ、約10年で2反から40ヘクタールへと拡大したと語られています。
Q. ひらくの里ファームではどんな品種のお米を作っていますか?
A. コシヒカリ、新之助、つきあかり、こがねもちの4品種を作付けしています。南魚沼の気候風土を活かしつつ、用途や時期に応じて多品種を組み合わせる構成です。直販を軸にしているため、消費者の好みに合わせた品種展開を意識していると考えられます。
Q. 40ヘクタールを何人で運営していますか?
A. 正社員5名を中心に、パート・アルバイト数名と単発スタッフを組み合わせて運営しています。青木さん自身は「なんとかやってます」と笑いながら話していますが、機械化を含めた工夫で少人数運営を成立させているのが特徴です。
Q. ひらくの里ファームの販売チャネルはどうなっていますか?
A. 直接販売が約7割、業者への卸が約3割で、農協への出荷はゼロと語られています。販売はネット経由が中心で、ふるさと納税も活用。生産者直売を主軸に置くことで、価格決定権と顧客接点を自社で持つ構造を作っています。
Q. JGAP認証やコンクール金賞とは何ですか?
A. JGAPは農場の食品安全・環境保全・労働安全・人権配慮などを総合的に評価する第三者認証制度で、輸出や量販店取引でも参照されます。コンクール金賞は食味コンクール等での高評価を指し、ひらくの里ファームは両方を取得・受賞した実績があると紹介されています。
Q. 青木さんが大切にしているこだわりは何ですか?
A. 「食味」と「情報発信」の2つを一番のこだわりに挙げています。土作りに力を入れて食味を高めつつ、JGAPや食味値などの数字、生産者の顔が見える発信を積極的に行い、直販の信頼につなげる姿勢が語られています。
Q. 情報発信を重視するのはなぜですか?
A. 直接販売の比率が高いため、作り手と買い手の距離が近く、誰がどんな思いで作ったかが選ばれる理由になりやすいからです。食味値などの数字や栽培の様子を積極的に発信することで、生産者直売ならではの信頼を積み重ねる狙いがあると考えられます。
Q. 近年の気候変動は経営にどう影響していますか?
A. 気候が年々変化しており、昨年は干ばつによる水の確保や猛暑への対策に苦労したと語られています。米作りでは温度・水量・収穫時期に直結するため、天候の読みと対策の引き出しを毎年更新していく必要があると感じているそうです。
Q. 天候リスクにどう向き合っていますか?
A. 気候を読んで栽培計画を柔軟に調整し、品質を狙い通りに揃えるための技術力を会社として積み上げる姿勢が語られています。スタッフ全員でノウハウを共有し、難しい年でも一定の品質を保てるよう備えていく方向性です。
Q. 今後の経営目標は何ですか?
A. 次の目標として、現在の40ヘクタールから100ヘクタールへの拡大が語られています。同時に、地域の未来を切り開く農業法人として、スタッフが誇りを持って働ける環境づくりを並行して進めたいという展望が示されています。
Q. 「地域の未来を切り開く」とはどういう意味ですか?
A. 農業は斜陽産業と見られがちですが、食料生産の重要性を再認識し、気候変動にも対応できる技術力を地域に蓄積していく姿勢を指しています。会社として誇りを持って働ける場を作り、地域の若い世代に農業の可能性を残すことを目指しています。
Q. 若手で就農を考えている人へのヒントはありますか?
A. 記事では明言されていませんが、青木さん自身が小さな2反から始めて段階的に拡大し、適切なタイミングで法人化した経緯がヒントになります。販路を直販中心に設計し、情報発信で信頼を作る組み合わせは、新規就農者にとって参考になり得ます。
Q. ひらくの里ファームのお米はどこで買えますか?
A. ネット経由の直接販売が中心で、ふるさと納税でも取り扱われています。詳しい購入方法や最新の取り扱い商品については、公式サイト(https://www.hirakunosatofarm.com/)で確認することが推奨されます。

祖父から引き継いだ2反を10年で40ヘクタールに拡大するまでのステップ

各ステップをクリック(タップ)すると詳細が開きます。

Step 1:祖父から経営移譲を受け2反から個人でスタート
東京での大学生活を経て地元・南魚沼に帰郷し、兼業農家の祖父から2反の農地と経営を引き継ぎました。まずは家族の範囲で回せる小規模からスタートし、農業経営の基礎を体に入れる期間を設けています。
Step 2:3年間の個人経営で実績を積み法人化へ移行
個人事業として約3年間、栽培と販売の経験を積みながら徐々に規模を拡大しました。家族労働で回しきれない規模に近づいた段階で、2017年3月1日に「ひらくの里ファーム株式会社」を設立し、法人として再出発しています。
Step 3:機械化と少人数体制で40ヘクタールへ規模拡大
法人化以降、機械投資を進めながら作付面積を拡大しました。現在は正社員5名にパート・単発スタッフを加えた少人数体制で40ヘクタールを管理。「色々機械とか使えばそれなりに」と語られる省力化の工夫が支えています。
Step 4:農協ゼロ・直販7割の販売構造を作り込む
農協出荷をゼロに振り切り、ネット直販を中心に、業者卸とふるさと納税を組み合わせた販売構造を構築しました。生産者直売を軸に据えることで価格と顧客接点を自社に残し、年間を通じて売り切れる流れを作っています。
Step 5:JGAP取得と情報発信で食味と信頼を可視化
土作りを軸に食味を高めながらJGAP認証を取得し、コンクール金賞などの実績で品質を可視化しました。さらに食味値や栽培の様子を積極的に発信して直販顧客との信頼関係を積み上げ、次の100ヘクタールへの土台にしています。

参考・出典

  • 取材農家ご本人の発言・公式情報(取材時点)
  • 農林水産省・各都道府県農産物統計
  • コメボウJOURNAL編集部によるオンライン取材

※本記事の情報はコメボウJOURNAL取材時点のものです。最新情報は各公式サイト・公式SNSをご確認ください。

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この記事を書いた人

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