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大地創造職人・反町敏彦。新潟で「幻のコシヒカリ」を作り続ける、4代目の信念

2026 5/23
インタビュー 品種ガイド 産地ガイド 顧客管理・LINE×AI
コシヒカリ こしいぶき 新潟県 長岡市 従来コシヒカリ 直販 玄米珈琲 無農薬 4代目 パックご飯

新潟県長岡市 大地創造職人 ── 反町敏彦さん


新潟県長岡市。

信濃川の流れと越後山脈から吹き下ろす風が交わる、米どころの中の米どころ。

その土地に、4代にわたって稲作をつないできた農家がある。

春には田植えの準備で夜明け前から動き始め、秋には黄金色の穂を刈り取る。そういう日々を、専業農家として40年間繰り返してきた男がいる。

反町敏彦さん。屋号は「大地創造職人」。


お客さんの一言が、4代目を動かした

こだわりを聞いたら、反町さんはこう言った。

「基本に忠実ってことですかね。新しい資材を試すことはある。でも結局、基本の作業をしっかりやることが大事で」

派手な言葉は出てこなかった。

でも、4代続く農家の言葉には、それだけで十分な重さがある。

品種はこしいぶきと、従来のコシヒカリの2種類。新潟でコシヒカリを作る農家の約9割は、いもち病に強いBL種子を使う。管理がしやすく、収量も安定する。県が普及を後押しし、今や当たり前の選択になった。

反町さんは、それを選ばない。

かつて一度だけ試した年があった。その秋、長年買い続けてくれているお客さんから一通の連絡が届いた。

「今年、なんか味が変わりましたよね」

反町さん自身には、正直わからなかったという。でも翌年、迷わず従来のコシヒカリに戻した。それ以来、一度も変えていない。

従来コシヒカリを作る農家は、今や新潟でも1割以下。「幻のコシヒカリ」と呼ばれるほど希少になった。手間はかかる。収量も安定しない。それでも変えない。

自分の舌より、お客さんの舌を信じた。 たった一言が、4代目の判断を動かした。


消費者の方から『美味しかった』が一番嬉しい

30代の頃、反町さんは農家としては珍しく直販を始めた。

「こだわって作ったお米を業者に出すと、混ぜられてしまう。自分で値段をつけたかった」

誰もやっていなかった時代に、自社HPを立ち上げ、消費者と直接つながる道を切り開いた。今は複数のプラットフォームを通じて、全国のお客さんに届けている。

業者を通さない分、手間はかかる。注文管理、発送、問い合わせ対応——農作業と並行してこなす日々だ。それでも、直販を選び続けてきた理由は一つだった。

「消費者の方から『美味しかった』っていう言葉や、手紙をいただく時が、やっぱり一番嬉しいんですよね」

業者に卸していたら、その声は届かない。誰が食べているかも、わからない。

幻のコシヒカリを、自分で値段をつけて、顔の見えるお客さんに届ける。そのリピーターを年々積み上げてきた。
それが、今の反町さんの土台になっている。


夢は、「玄米珈琲とパックご飯」の販路拡大

「加工品にも力を入れていきたいんですよ」

パックご飯と、玄米珈琲。自分たちが育てたお米が、全く新しい形で届く可能性を、反町さんはもう具体的に描いている。

実はすでに商品化されている。自家栽培のコシヒカリ玄米を、黒くなるまでじっくりと焙煎し粉末にした「玄米珈琲」だ。
農薬・化学肥料不使用、残留農薬・放射能・重金属の検査済み。ノンカフェインで体を温める。

冷え性の方にも、妊娠中の方にも飲んでもらえる。

田んぼで育てたお米が、珈琲として誰かの朝に届く。その可能性を、反町さんはもう手の中に持っていた。

規模も拡大したい。ファンを年々積み上げていきたい。

腰の手術後、麻痺が残り歩き方が変わっても、その夢は変わっていない。


歩みは、止まらない

4代のこだわりも、幻のコシヒカリも、感謝の手紙も——すべて手の中にある。

玄米珈琲は商品になった。次はパックご飯。規模も広げていく。

やることは、決まっている。

今年も反町さんは田んぼに立ち、稲を育て、お客さんの言葉を受け取る。

「消費者も生産者も納得できる価格が、安定して続いてほしいんですよ。それだけです」

4代目の願いは、静かに、力強く続いていく。


■ 農家プロフィール

🏡 大地創造職人(反町農場)
👤 反町敏彦
📍 新潟県長岡市
🌾 こしいぶき・従来のコシヒカリ
🏆 専業農家歴40年・4代続く米農家
✨ BL種子を使わない幻の従来コシヒカリ。新潟で1割以下の希少農家。お客さんの一言で品種の判断を変えた信念の人。


■ 農家プロフィール

🏡 大地創造職人
👤 反町敏彦
📍 新潟県長岡市
🌾 従来のコシヒカリ・こしいぶき
✨ 4代続く農家、専業40年。新潟で9割が使うBL種子を使わず、お客様の一言をきっかけに「幻のコシヒカリ」と呼ばれる従来コシヒカリを作り続ける。玄米珈琲やパックご飯の加工品にも挑戦中。
🔗 https://sorimachi12.com/

よくある質問|この記事のテーマについて

ご質問をクリック(タップ)すると答えが開きます。

Q. 大地創造職人(反町農場)はどこにある米農家ですか?
A. 新潟県長岡市にある米農家です。信濃川の流れと越後山脈から吹き下ろす風が交わる米どころの中の米どころで、反町敏彦さんが4代にわたって稲作をつないでいます。屋号は「大地創造職人」、専業農家歴は40年に及びます。
Q. 反町敏彦さんはどんな農家ですか?
A. 新潟県長岡市で4代続く米農家の4代目で、専業40年のベテランです。こしいぶきと従来のコシヒカリの2品種を作り、新潟で9割が使うBL種子を使わない「幻のコシヒカリ」を作り続ける信念の人として知られています。お客さんの一言で品種の判断を変えた経緯があります。
Q. 「幻のコシヒカリ」とは何ですか?
A. 新潟県内で約9割の農家が「いもち病に強いBL種子のコシヒカリ」を作る中、従来のコシヒカリを作る農家は1割以下となり「幻のコシヒカリ」と呼ばれるようになりました。手間がかかり収量も安定しにくい品種ですが、反町さんは従来種を選び続けています。
Q. 反町さんがBL種子を選ばない理由は?
A. かつて一度BL種子を試した年に、長年買い続けてくれているお客さんから「今年、なんか味が変わりましたよね」と連絡が届いたことがきっかけです。反町さん自身には正直分からなかったものの、翌年迷わず従来のコシヒカリに戻し、それ以来一度も変えていません。
Q. 反町農場はどんな品種のお米を作っていますか?
A. こしいぶきと、従来のコシヒカリの2種類です。従来のコシヒカリは新潟県内では1割以下しか作られていない希少品種で、手間も収量の安定性も課題があるとされていますが、4代目としての判断で作り続けています。
Q. 反町農場の米作りのこだわりは?
A. 「基本に忠実」が反町さんのこだわりです。「新しい資材を試すことはある。でも結局、基本の作業をしっかりやることが大事」と語ります。4代続く農家の言葉として、派手さよりも基本徹底に重きを置く姿勢が貫かれています。
Q. 反町農場のお米はどこで買えますか?
A. 30代の頃から直販を始めており、自社HPと複数のプラットフォームを通じて全国のお客さんに届けています。「こだわって作ったお米を業者に出すと混ぜられてしまう。自分で値段をつけたかった」というのが直販に踏み切った理由です。
Q. なぜ直販に踏み切ったのですか?
A. 業者に卸すと「こだわって作ったお米が他の米と混ぜられてしまう」「自分で値段をつけられない」という課題があったためです。誰もやっていなかった時代に自社HPを立ち上げ、消費者と直接つながる道を切り開きました。注文管理や発送など手間は増えますが、リピーターを年々積み上げる土台になっています。
Q. 反町さんが農業で一番嬉しい瞬間は?
A. 「消費者の方から『美味しかった』っていう言葉や、手紙をいただく時が、やっぱり一番嬉しい」と語っています。業者卸では届かない声を直接受け取れることが、直販を選び続けてきた理由でもあります。
Q. 反町農場の加工品にはどんなものがありますか?
A. 自家栽培のコシヒカリ玄米を黒くなるまでじっくり焙煎し粉末にした「玄米珈琲」が既に商品化されています。農薬・化学肥料不使用、残留農薬・放射能・重金属の検査済みで、ノンカフェインで体を温める特徴があるといわれています。冷え性の方や妊娠中の方にも飲んでもらえる商品です。
Q. 玄米珈琲の特徴は何ですか?
A. 自家栽培コシヒカリ玄米を黒くなるまで焙煎し粉末化した商品です。農薬・化学肥料不使用で、残留農薬・放射能・重金属の検査も済んでいるとされています。ノンカフェインで体を温める設計のため、カフェインを避けたい方にも選ばれる素材として知られています。
Q. 反町農場の今後の目標は?
A. 「加工品にも力を入れていきたい」と語っており、玄米珈琲に続いてパックご飯の販路拡大を構想しています。規模も拡大し、ファンを年々積み上げていきたい考えです。腰の手術後に麻痺が残り歩き方が変わっても、この夢は変わっていないとのことです。
Q. 反町さんが直販を続けてきたメリットは?
A. リピーターを年々積み上げてきたこと、消費者から直接「美味しかった」の声や手紙を受け取れること、自分で値段をつけられることなどが挙げられます。業者を通さない分の手間はかかるものの、その積み重ねが現在の反町農場の土台になっているといわれています。
Q. 反町さんからのメッセージは?
A. 「消費者も生産者も納得できる価格が、安定して続いてほしいんですよ。それだけです」と語っています。4代続く米農家として、生産者と消費者の双方が満足できる持続可能な価格構造への願いを静かに、力強く伝えています。
Q. 反町農場の規模や経歴は?
A. 新潟県長岡市で4代続く米農家で、専業農家歴は40年です。新潟でBL種子を使わずに従来のコシヒカリを作る農家は1割以下といわれ、反町さんはその希少な存在として「大地創造職人」の屋号で活動を続けています。

大地創造職人・反町農場から学ぶ、米農家が直販でブランドを築く5ステップ

各ステップをクリック(タップ)すると詳細が開きます。

Step 1:品種の判断はお客さんの舌を信じる
BL種子のように管理しやすく収量も安定する選択肢があっても、長年買ってくれているお客さんからの「味が変わった」の一言を最優先します。自分の舌より顧客の舌を信じる判断軸が、希少品種の価値を支えるシナリオです。
Step 2:基本に忠実な作業を徹底する
新しい資材を試すことはあっても、最後は基本作業の積み重ねに帰結させます。4代続く農家の言葉のように、派手さよりも「基本徹底」が品質の土台になるといわれています。
Step 3:業者卸ではなく直販で値段をつける
「こだわって作った米を業者に出すと混ぜられる」課題を解決するため、自社HPと複数プラットフォームで直販を展開します。注文管理・発送・問い合わせ対応の手間はかかりますが、自分で値段をつけられる構造を選びます。
Step 4:消費者の声を経営の燃料にする
「美味しかった」の手紙やメッセージを直接受け取れる関係性を維持し、それを次のロットへのモチベーションにします。業者卸では届かない声を経営の燃料に変える発想が、リピーター積み上げにつながる想定です。
Step 5:加工品で販路と価値を広げる
玄米珈琲・パックご飯のように、自家米を別の形に変えて販路を広げます。残留農薬・放射能・重金属の検査などで安心感を担保し、お米そのもの以外の入口からファンを増やすシナリオを描きます。

参考・出典

  • 農林水産省・各都道府県農産物統計
  • 業界団体公開データ
  • コメボウJOURNAL編集部によるオンライン取材記事

※本記事の情報はコメボウJOURNAL編集時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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この記事を書いた人

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コメボウJOURNAL編集部。全国の米農家21名のオンライン取材を経て、「全国の米農家と消費者・飲食店が、直接つながる」をミッションに発信。2026年に農業DXサービス「コメボウ」を立ち上げ、取材と仕組みづくりの両軸で米農家の経営を支援している。

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